【バリアフリーホスピタリティ 〜ミルク編〜】
記事の概要
・コーヒー用のミルクをバリアフリー目線で見直すと、1つの不都合が生じる。
・その不都合とは何か?
・高齢化社会に適したミルクの在り方について考察します。
お客様が来社。厳選した高級豆を使ってコーヒーを入れ、とびきりの笑顔とマナーでお茶をお出しした。
完璧…と言いたいところですが…実は写真のコーヒーをバリアフリー目線で考察すると、1つ困り事があります。
さて、それはなんでしょう?
答えは「ミルクが開けにくい」です。
高齢者や障害者はこのミルクが苦手。
つまみ部分が小さい、蓋のシールも結構しっかりと接着されている。なので、とにかく開けにくい。
これから本格化する「超」高齢化社会。心身に何らかの障害を抱える人が来社する機会も急増します。
ミルクの選択ひとつで、せっかくの高級豆やマナーも台無し。大切なお客様に嫌な思いをさせては勿体ないです。
バリアフリーホスピタリティ
こんな時に備えてミルクポットを用意しましょう。
これならお客様はストレスなくコーヒーを召し上がることができます。
以前紹介したお椀の蓋と同様、バリアフリー市場 ・高齢者ビジネス では「蓋を疑う」という着眼点が必要になります。
「そんなこと、昔からやってるよ。当然さ。」…そう思う人もいるかと思います。でも、これすらやっていないお店もまだまだ多いのです。
バリアフリー目線の大切さ
手にチカラが入らない高齢者や障害者は上の写真のミルクが苦手。
少し想像力を働かせれば分かることです。
でも、実はそれが難しい。高齢者や障害者の独自の視点は意外なことを教えてくれます。
バリアフリーはすべての人を幸せにする(ユニバーサルデザイン)
私は、特に障害はなく、健康で手のチカラも人並みにあります。
でも実は、私もこのミルクが苦手です。
その理由は高齢者と同じ。とにかく開けにくい。チカラ任せに開けると、中のミルクが飛び散って手や服が汚れることもあります。
ミルクポットのほうがやっぱりラクです。
バリアフリーアイデアは健常者の暮らしもラクにする。バリアフリーアイデアは全ての人を幸せにするのです。
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