【バリアフリーホスピタリティ 〜ハンバーグ編〜】
記事の概要
・レストランで提供されるハンバーグを高齢者目線・障害者目線で見直すと、意外な欠点が浮かび上がり、そこから新しい「おもてなし術」が生まれる。
・その欠点とは? そのおもてなし術とは?
・超高齢化社会で必要となる「おもてなし術」について考察します。
下の写真のハンバーグ、美味しそうですね。
ハンバーグはお子さんにも、高齢者にも人気です。肉が大好きという高齢者って相当多いです。特にハンバーグは噛み切る必要がないので、これを好む高齢者は多くいます。
でも写真のハンバーグをバリアフリー目線で見ると、1つ困り事があります。
さて、その困り事とはなんでしょう?
答えは「ハンバーグが熱すぎて火傷する」です。
最近は何故か鉄板にのせたアツアツジューシーなハンバーグが人気で、どのお店でもハンバーグは熱々の鉄板の上にのって出てきます。
知的障害のある人や、認知症で判断能力が衰えた高齢者は「せっかち」で「我慢」が苦手。熱くてもハンバーグをすぐに頬張ります。そして、口の中を火傷する。
バリアフリーホスピタリティ
飲食店の方は、高齢者や知的障害の人が来店したら、このようにお声がけしましょう。
「お皿にのせ替えてお持ちしましょうか?」
そんな風に声をかければ喜んでい頂けます。バリアフリーで「おもてなし」ができます。
「そんなことは、言って頂ければ当然対応します。」
以前、この件で料理店の方と話をしたことがあります。
鉄板をお皿に変更する程度の要望は、飲食店の方からすれば「言って頂ければ当然対応すること」とその方はおっしゃっていいました。確かにおっしゃる通りなのだと思います。
しかし、知的障害者の家族や、認知症患者の家族は、色々なところで迷惑をかけて恐縮しており、疲れています。なので、お店に改めてお願いするのも辛いのです。
もし、お店側から積極的に働きかけて貰えたら家族は本当に嬉しいのです。
言われれば当然やります」ではなく、積極的に働きかける…そんな気遣いがバリアフリー市場 ・高齢者ビジネス では必要になります。
バリアフリーはすべての人を幸せにする(ユニバーサルデザイン)
実は、私も熱すぎる肉は苦手です。肉料理は大好きなのですが、過剰に熱々にする意味が分かりません。
熱すぎると味が分からず、折角の料理が台無しになると私は思っています。きっと、同様に感じている人は多いはず。
バリアフリーはすべての人を幸せにするのです。
障害児療育の現場から
私には知的障害をもった息子がいますが、息子も何度か熱々ハンバーグで火傷をしました。
「冷ましてから食べなさい」と教えても、若い盛りですから食欲が勝り、食べてしまいます。
なので、飲食店でこのように声をかけてもらえたら、私は嬉しいです。
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