雨の日でも高齢者が安全にクルマを乗り降りできるアイデア

一歩足りないバリアフリー

【バリアフリー商品開発支援 〜雨の日の福祉車両編〜】

記事の概要

・一般的な福祉車両をバリアフリー目線で見直すと、意外な欠点が浮かび上がる。

・その欠点とは? それを解決するアイデアとは?

・そのようなアイデアの積み重ねがブルーオーシャン戦略成功の鍵になることを解説します。

今回のテーマは、雨の日の福祉車両です。

写真は一般的な福祉車両(高齢者の送迎に使用される車)の側面です。ここから高齢者は送迎車に乗り降りします。足腰が衰えた人のために、手すりやステップが備えられており、一見すると完璧な装備に見えます。

しかし、これをバリアフリー目線で見ると、1つ困り事があります。もう一歩踏み込んだ設備があれば高齢者がより安全に快適に福祉車両に乗り降りできるのです。さて、どんな困り事でしょうか?

答えは雨の日に高齢者が濡れてしまうです。

理由を説明します。

「シルバーカー」に支えられながら歩行する高齢者が多くいます。

このシルバーカーを利用する高齢者を乗せた福祉車両が、その高齢者の自宅前に到着した場面を想像してみて下さい。

(1)まず、介護ヘルパーが、シルバーカーをクルマの側面に置き、ドアを開けます。

(2)高齢者は、介護ヘルパーに支えられながら、手すりに掴まり、ステップに足を下ろし、シルバーカーに掴まり、地面に足をつけ、自宅の玄関に向かって歩き始めます。

これが晴天の日や小雨程度の天気であれば特に問題は生じません。

しかし、激しい雨の日の場合は困るのです。

介護ヘルパーは高齢者を雨に濡らせてはいけないので傘を持ち、高齢者に傘を差し掛けます。しかし、傘をもってしまうと、介護ヘルパーの片手は塞がってしまい、高齢者を片手で支えることになります。

クルマの乗り降りは、高齢者の転倒リスクが高い場面です。

足腰が衰え、シルバーカーを使わないと歩行できない高齢者を片手で支えるのは危険です。

しかし、傘を諦めて両手を使うと高齢者が濡れてしまう。このように「どっちにしても困る場面」があるのです。

【バリアフリー目線の商品開発ヒント】

そこで、福祉車両用のターフが必要になってきます。

下の写真のように、キャンピングカーの側面によく設置されている「カーサイドターフ」を小型化したようなものです。

ワンタッチでサッと引き出せるターフがあれば、雨に濡らすことなく高齢者を両手で支えながら地面まで降ろすことができます。地面まで降りることができれば、あとは介護ヘルパーが片手で傘を差し掛け、片手で高齢者を誘導してもそれ程危険ではありません。

バリアフリー目線によるブルーオーシャン戦略

福祉車両用のターフ。まだどこにも売っていないと思います。

これをいち早く販売すれば先行者利益を得ることができます。

他社にない独自商品を販売できます。

しかも、介護を中心とした高齢者ビジネスの需要は増加する一方。日本のみならずアメリカや中国などでも、これから本格的な超高齢化が進みます。

まさにブルーオーシャン戦略を実現できるのです。

バリアフリーはすべての人を幸せにする(ユニバーサルデザイン)

このようなワンタッチターフがあれば、高齢者のみならず、例えばタクシーなどにも需要が見込めます。結婚式やパーティー会場の往復でターフの下で傘を広げれば、大切なドレスや服が濡れる心配はありません。

バリアフリーは、全ての人の暮らしを便利にするのです。

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