高齢者に排尿を促すアイデア

商品開発

【バリアフリー商品開発支援 〜トイレの音〜】

今回のテーマはトイレの音です。

高齢者デイサービスには看護師さんが常駐しています。

ある日、看護師さんが

「出た、出た、良かった。」

と笑顔でトイレ介助から戻ってきました。

その看護師さんが介助した高齢者は、オシッコが出そうで出ない状態になることがあり、今回は無事排尿することができたそうです。

その際、看護師さんが私に排尿を促す方法を教えてくれました。

さて、その看護師さんが採った方法とはどんな方法でしょうか?

答えは「トレイの中にある洗面台から水を流す」です。

人間は不思議なもので、水が流れる音を聴くとオシッコがでるようです。水の音と排尿の音とに共通性があるからでしょうか…

「これって病院ではよくやる方法なのよ。」と教えてくれました。

なるほど!

確かに、息子のトイレに付き添い、息子がオシッコしている様子を見守っていると、私までオシッコしたくなった経験が何度もあります。

バリアフリー商品開発のヒント

そこで、ボタンを押すと「水流の音」が流れる装置をトイレに設置すれば、排尿で悩む高齢者は気持ちよく排尿できます。

音だけでなく、排尿してスッキリしている人の映像を再生すれば、更に効果があるかもしれません。

Point バリアフリー目線はアイデアの宝庫

・バリアフリー目線(高齢者や障害者の目線)で商品を見直すと、意外な欠点が浮かび上がり、そこから新しいアイデアが生まれる。

・バリアフリー目線で商品やサービスを見直せば、無限にアイデアが湧いてくる。

排尿の音を消すために「けたたましい音」を発するトイレ装置はありますが、水流の音が流れる装置は未だありません。

介護を中心とした高齢者ビジネスの需要は増加する一方。日本のみならずアメリカや中国などでも、これから本格的な超高齢化が進みます。

まさにブルーオーシャン市場です。

Point バリアフリー市場は巨大市場

・超高齢化社会。我が国の高齢者は人口の20%を超え、アメリカや中国など世界中で高齢者が進んでいる。バリアフリー商品への需要は極めて旺盛。

・高齢者は、我が国の金融資産の70%を保有する富裕者層であり、購入資金を潤沢に保有している優良顧客である。

バリアフリーはすべての人を幸せにする(ユニバーサルデザイン)

排尿で悩むのは高齢者に限ったことではありません。

若い人の中にも悩んでいる人はいるはずで、こんな装置があれば助かる人はたくさんいます。

バリアフリー目線から生まれるアイデアはすべての人を幸せにするのです。

ご提案

貴社の商品やサービスを、バリアフリー目線で見直してみませんか?
きっと高齢化社会で喜ばれる沢山のアイデアが生まれることでしょう。

当協会では、バリアフリーに関するコンサルティングを行っています。
興味のある方は本ブログの下欄にある「問い合わせ」からお問い合わせください。

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