【バリアフリー商品開発支援】 衣服のボタン編
今回のテーマは「衣服のボタン」です。
高齢者はお風呂が大好き。
介護ヘルパーは、そんな高齢者の入浴介助を行うだけでなく、着脱の介助も行います。
着脱介助では、衣服の着脱の手伝いをするだけでなく、高齢者の肌にアザや傷が無いかなどの健康チェックも行います。
さらに、着脱を自力でできる高齢者の場合は、無理やり手伝うことはせず、見守りのみを行います。自分でできることは自分でやる。これにより諸機能の衰えを防止します。
ある日、いつも元気で着脱なども軽々と自力でできる高齢者が、うまく着脱できず困っている姿を発見しました。さて、その人はなぜうまく着脱できなかったのでしょうか?
◆動画解説は↓(動画の前半でこのテーマを取り上げています)
答えは「ボタンが分厚くて、ボタンホールにボタンが入らなかった」です。
下の写真を御覧ください。
やたらと分厚いボタンを使用しているシャツがありますよね。このボタン、オシャレな服に多く採用されているようです。
でも、このボタンは分厚いためにボタンホールに入れづらいのです。
このボタンが原因で、その高齢者が困っていました。
バリアフリー目線の商品開発
高齢者が着る服もデザインは重要です。
気持ちを明るくするためにも、ジョボくれた服ではなく、なるべくオシャレな服を着たほうがいいのです。
ただ、ボタンは薄いほうがいいです。ボタンを薄くしてもデザインには大きく影響しません。これからの高齢化社会ではボタンを薄くすることをお勧めします。
バリアフリー目線によるブルーオーシャン戦略
「超」高齢化社会。高齢者は増える一方であり、我が国だけでなくアメリカや中国など世界中で高齢化は進みます。
「薄いボタンを採用。誰でも嵌めやすいボタンです!」
とアピールすれば、他社との差別化を図ることができ、ブルーオーシャン市場を開拓することができます。
コメント
初めてお便りします。
「高齢者の困り事」を検索していてこちらのサイトに出会いました。
高齢者が働く現場で、ユニフォームに対しての困り事を解決したいと考えております。
腕が上げにくい、釦が留めにくいなどは思い当たるのですがそれ以外にどんなお困り事が
あるのか知りたいのですが、御社は情報をお持ちでしょうか。