「心のバリアフリー」を啓発する2つの出張型(出前型) 〜障害者理解促進のための教育・研修活動〜
当協会では、以下の2つのバリアフリー授業・研修を提供しています(「東京都教育委員会 東京オリンピック・パラリンピック教育支援プログラム」採用授業)。
バリアフリーグッズを作ってみよう!
障害のある人が考案した「超軽量タッチペン」を工作し、工作したタッチペンを使って実際にスマートフォンやタブレットを動かしてみるという【工作授業】。
工作という楽しい作業を通して障害者の暮らしや日頃感じている不便さを学ぶもので、主に小学校低学年向けの授業です。

バリアフリーアイデアを皆で考えよう!
クラスを幾つかのグループに分け、皆でバリアフリーのアイデアを考案する【ワークショップ型授業】。「障害者の身になって考える」ことで障害者の暮らしや日頃感じている不便さを学ぶもので、主に小学校高学年以上の児童や生徒に向けた授業です。

概要は当協会のホームページに掲載しているので、ここでは詳細な授業内容をお伝えします。
まずは授業の【基礎知識編】を紹介します。
バリアフリーグッズを作る前に(或いは、バリアフリーアイデアを考える前に)、バリアフリーの基礎知識を児童たちに学んでもらいます。
障害の種類を学ぶ
近年「バリアフリー」や「障害者」に対する関心が高まり、児童はバリアフリーや障害のことをある程度知っています。
しかし、その知識は車椅子ユーザーや視覚障害者など、ひと目で分かる障害に偏っていることがあります。
これは児童だけでなく、大人にも言えることで、スロープと点字があればバリアフリーは充分と考えている人が結構います。
そこで、授業では、様々な種類の障害があること、特に、内臓障害・知的障害・発達障害など「ひと目では分からない障害」もあることを学んでもらいます。

障害者は特別な存在ではない
障害者の定義には様々ありますが、ここでは児童に分かりやすく、
〇〇が出来ない人、または、〇〇が苦手な人
と定義しています。
そして、児童に次に絵をみせます。
これは絵が苦手な人が描いた牛の絵と、上手な人が描いた牛の絵です。

更に、運動会で速く走ることが出来る人、出来ない人の例なども紹介します。

そして、以下のことを伝えます。
誰にだって出来ないことがある。
誰にだって苦手なことがある。
つまり、障害者には苦手なことがあるけど、健常者にも苦手なことがある、誰にだって苦手なことがある。だから、
障害者も健常者も同じであって、
障害者は決して特別な存在ではない
そのことを児童に話します。

以上が「基礎知識編」です。
工作授業の場合は、このあと「諦めない心とアイデアの大切さ」の話に移ります。
一方、アイデア考案授業の場合は、「バリアフリーの役割とアイデアの楽しさ」の話に移ります。
◆バリアフリー授業のスケジュールやモデルケースについては当協会HPをご覧ください。
◆バリアフリー授業に関するお問い合わせは、本ページの下部にある「問い合わせ」からお願いします。
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