バリアフリー授業の具体的内容 諦めない心とアイデアの大切さ

バリアフリー授業

様々なアイデアで幾つもの困難を克服した大山さんの話

授業では、「障害者も健常者も皆同じ。障害者は特別な存在ではない。」という話を児童に伝えた上で、「自ら様々なアイデアを考えて困難を克服した凄い人」の話をします。

下の写真は、SMAという「日に日に筋力が衰えていく難病」を抱える大山さんです。

大山さん(右)と筆者(左)

大山さんはコンピュータのタイピングの仕事をしていました。

しかし、大山さんにピンチが訪れます。大山さんの筋力は日に日に衰え、ついにキーボードを押すチカラも無くなってしまいました。

しかし、そんなことでは諦めない大山さん。

「なんとかキーボードを押すことはできないか?」と試行錯誤します。

そして、ヒラメキました。

「そうだ!棒を使おう!」

大山さんは、細い棒(角材)の片方を肩に乗せると共に、もう一方をキーボードに乗せ、手で棒の真ん中を引き下げることによりキーボードを押すことに成功しました。

しかし、再度大山さんにピンチが訪れます。大山さんの筋力は更に衰えてしまい、棒を引き下げるチカラも無くなてしまいました。

一時絶望した大山さんでしたが、まだ大山さんは諦めない。

「なんとかならないか?」と考えます。

そして、またヒラメキました。

「そうだ!スマートフォンを使おう!」

スマートフォンなら触れるだけで情報を入力できる。だからスマートフォンを使おうとヒラメイタのです。

大山さんの肘や手は、筋肉の萎縮により鈎上に曲がっているため指でスマートフォンにタッチすることができません。そこで、大山さんはタッチペンを入手して、そのタッチペンで情報を入力しようとしました。

ところが、また大山さんにピンチが訪れます。

市販のタッチペンは重たくて持てない!

キーボードを押すことができないほど筋力が衰えた大山さんにとって、市販のタッチペンは重すぎたのです。これで情報を入力するのは無理です。

しかし、それでも諦めない大山さん。

「それなら自分でタッチペンを作ってしまおう!」と試行錯誤します。

そして、完成したのがこの「超軽量タッチペン」です。

授業ではタッチペンの側面に絵を描いたり、シールを貼る等して装飾し、オリジナルタッチペンを工作します

ストローと特殊フィルムを貼り合わせただけなので非常に軽量。構造はシンプルですが、大山さんがアレコレと試行錯誤した汗と努力の結晶です!

大山さんはこのタッチペンを使って今でも情報入力の仕事を続けています。

子供達の反応

児童たちはこの話を意外なくらいしっかりと聞いて受け止めてくれます。

大山さんの諦めない心が、聞く人を惹き付けていると感じます。

 

工作授業では、この大山さんの話をした後に「大山さんのことを思いながら工作して欲しい」と児童に伝え、実際にこのタッチペンを工作を開始します(タッチペンの工作キットは当協会が持参します)。

 

アイデア考案授業では、授業の終了直前にこの話をして、諦めない心の大切さを児童に伝えます。

 

そして、どちらの授業でも最後に下の動画を観てもらいます。

この動画に映っている人は、両手が使えず寝たきりの女性です。

両手が使えないのでスマートフォンを1人で操作することができなかったのですが、大山さんのタッチペンを口に咥えることにより操作が可能になり、ツムツムというゲームを楽しむまでになりました。

この動画を児童に観せると「オオォォォーー!」と教室が沸きます。

子供達は興奮しながら「すごい!」と感心してくれます。

そこで私がひと言。

困難があっても諦めず試行錯誤すれば、大抵のことは解決できる。

どうか簡単に諦めないで沢山のアイデアを考えてください。

と伝えてこの話を終えます。

工作授業の場合、このあと工作に移ります。

一方、アイデア考案の場合は質疑応答に移り、その後授業は終わります。


◆バリアフリー授業のスケジュールやモデルケースについては当協会HPをご覧ください。

◆バリアフリー授業に関するお問い合わせは、本ページの下部にある「問い合わせ」からお願いします。

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