はじめまして。NPO法人日本障害者アイデア協会/ラハイナーズ合同会社です。ここではバリアフリーに関する豆知識をお伝えしています。皆様のビジネスやご家庭でこの豆知識をお役立て頂ければ幸いです。
今回は、私たちの日常生活で欠かせないATM(現金自動預け払い機)のバリアフリー設計についてご紹介します。
クイズ
まずは、クイズから始めましょう。
ATMは操作部分への車椅子使用者の接近しやすさ([◯◯◯◯◯◯◯◯])や、見やすさ([◯◯◯◯◯◯◯◯])・タッチパネル等の操作のしやすさに配慮したものとすることが望ましいとされています。
[◯◯◯◯◯◯◯◯]に入る言葉は何でしょうか?
…
正解は、「足元のスペース確保」と「画面への映り込みの防止」です。
解説
これらの設計基準には重要な理由があります:
- 足元のスペース確保: 車椅子ユーザーがATMに十分に近づけるようにするためです。車椅子の足置き部分は前方に突き出ているため、十分なスペースがないと操作パネルに手が届かない可能性があります。
- 画面への映り込み防止: すべての利用者が画面を明確に見られるようにするためです。特に車椅子ユーザーは座った状態で画面を見るため、立位の利用者とは異なる角度から画面を見ることになります。そのため、映り込みを防ぐことが特に重要になります。
これらの配慮により、車椅子ユーザーを含むすべての人々が平等にATMを利用できるようになります。
新しいイノベーションのヒント
この設計思想は、ATM以外の様々な機器やサービスにも応用可能です。例えば、その他同類の装置、さらにはスマートフォンアプリのUIデザインにも活かせるでしょう。多様なユーザーの視点に立って設計することで、より多くの人々が利用できる製品やサービスを生み出すことができます。
ビジネスコミュニケーションへの活用
バリアフリー設計の知識は、ビジネスの場でも有用です。例えば、新しいプロジェクトや製品開発の際に「我々の設計は、ATMのバリアフリー設計のように、多様なユーザーのニーズを考慮していますか?」と問いかけることで、より包括的な議論を促すことができます。
お子様とのコミュニケーション
お子様と一緒にATMを利用する際、「このATMはどんな人でも使いやすいように工夫されているんだよ」と説明してみましょう。足元のスペースや画面の見やすさなど、具体的な特徴を指摘することで、子どもたちのバリアフリーへの理解を深めることができます。
社会の一員としての役割を果たすためのヒント
バリアフリー設計の重要性を理解し、周囲に広めることは社会貢献の一つです。職場や地域コミュニティで、バリアフリーの視点を取り入れた改善提案をすることで、より包括的な環境づくりに貢献できます。例えば、オフィスの受付や会議室の設計を見直す際に、ATMのバリアフリー設計の原則を参考にすることができるでしょう。
バリアフリー授業・研修
ラハイナーズ合同会社とNPO法人日本障害者アイデア協会は以下のサービスを提供しています。お気軽にお問い合わせ下さい。
◆小中学生向けバリアフリー授業とビジネス研修
- バリアフリーグッズを作ってみよう!
- バリアフリーアイデアを皆で考えよう!
(東京都教育委員会オリンピック・パラリンピック教育支援プログラム採用授業)
ビジネス向けのバリアフリー研修も承ります。
注:この記事は正確性よりもバリアフリーに興味を持っていただくことを主目的としています。正確な情報は国土交通省(日本)や各国専門機関HPで確認して下さい。
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