はじめまして。NPO法人日本障害者アイデア協会/ラハイナーズ合同会社です。ここではバリアフリーに関する豆知識をお伝えしています。皆様のビジネスやご家庭でこの豆知識をお役立て頂ければ幸いです。
バリアフリー画鋲:小さな工夫が生む大きな変化
私たちの身の回りには、気づかないうちにバリアフリーデザインが浸透しています。今回は、日常的に使用する文房具の一つである「画鋲」に焦点を当て、バリアフリーデザインの重要性と可能性について考えていきましょう。
バリアフリー画鋲クイズ
Q. バリアフリーに配慮した画鋲、プニョプニョピンがあります。普通の画鋲と比べて、どんな特徴があるでしょうか?
A. 針にやわらかいカバーがついています
クイズ解説:プニョプニョピンの特徴
プニョプニョピンの最大の特徴は、針の部分にエラストマー樹脂でできたやわらかいカバーがついていることです。このシンプルながら革新的な設計には、以下のような利点があります:
- 安全性の向上:針が直接手に触れるのを防ぎ、指を刺す事故を防止します。
- 転倒時の安全確保:落としても針が上を向かないため、踏んでもケガをする心配がありません。
- 使いやすさの向上:カバーごと押し込めば簡単に刺せ、カバーをつまんで引けば簡単に抜くことができます。
- ユニバーサルデザイン:手先の器用さに関わらず、誰でも安全に使用できる設計になっています。
バリアフリーデザインの社会的影響
プニョプニョピンのような製品は、単なる文房具の改良にとどまらず、社会全体のインクルーシブデザインの重要性を示しています。高齢者や障害者だけでなく、すべての人にとって使いやすい製品を設計することは、社会の包摂性を高め、生活の質を向上させる重要な要素となっています。
【新しいイノベーションのヒント】
プニョプニョピンの設計思想は、他の製品開発にも応用可能です。この画鋲の核心的なアイデアは「剥き出しになっているものを探して対策する」という simple but innovative な発想です。この考え方を他の分野に適用することで、新たなイノベーションが生まれる可能性があります。例えば:
- キッチン用品:鋭利な刃物類の露出部分を特定し、使用時以外は安全に収納できる仕組みを開発する
- 家具:角の尖った部分や硬い表面を識別し、怪我のリスクを軽減する設計や素材を採用する
- 電子機器:脆弱な部分や接続端子を特定し、デザインを損なわずに保護する方法を考案する
- 建築:危険な構造物や段差を見つけ出し、安全性と美観を両立させる改善策を提案する
また、この「剥き出しになっているものを探して対策する」という概念は物理的なものだけでなく、ソフトウェアやサービスにも適用できます。例えば、ユーザーインターフェースの中で直感的でない部分を特定し、より使いやすいデザインに改善するなど、様々な可能性が考えられます。
このアプローチは、問題の根本原因を特定し、それに対して創造的な解決策を見出すプロセスを重視します。日常生活のあらゆる場面で、潜在的な危険や不便さを積極的に探し出し、それらを改善することで、安全性と使いやすさを両立させる製品開発が可能になります。「剥き出しになっているものを探して対策する」という発想を基に、新たな製品やサービスを考案することで、革新的なビジネスチャンスを見出すことができるでしょう。
【ビジネスコミュニケーションへの活用】
プニョプニョピンの事例は、ビジネス上の雑談やプレゼンテーションで活用できる興味深い話題です。例えば、「小さな改良が大きな変化をもたらす」というコンセプトを説明する際の具体例として使用できます。また、顧客のニーズに寄り添った製品開発の重要性を示す好例としても活用できるでしょう。
【お子様とのコミュニケーション】
プニョプニョピンは、子どもたちにバリアフリーやユニバーサルデザインの概念を教える際の良い教材となります。例えば、普通の画鋲とプニョプニョピンを比較し、どちらが使いやすいか、なぜそう思うかを子どもたちに考えさせることで、他者への思いやりや社会の多様性について学ぶきっかけを作ることができます。
【社会の一員としての役割を果たすためのヒント】
プニョプニョピンの例から学べることは、私たち一人一人が身の回りの「バリア」に気づき、それを取り除く努力をすることの重要性です。職場や地域社会で、バリアフリーやユニバーサルデザインの視点を持ち、改善案を提案することは、社会貢献の一つの形といえるでしょう。例えば、オフィスの備品選びや施設のレイアウト変更の際に、多様な人々のニーズを考慮することから始められます。
バリアフリー授業・研修
ラハイナーズ合同会社とNPO法人日本障害者アイデア協会は以下のサービスを提供しています。お気軽にお問い合わせ下さい。
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注:この記事は正確性よりもバリアフリーに興味を持っていただくことを主目的としています。正確な情報は国土交通省(日本)や各国専門機関HPで確認して下さい。
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