はじめまして。NPO法人日本障害者アイデア協会／ラハイナーズ合同会社です。ここではバリアフリーに関する豆知識をお伝えしています。皆様のビジネスやご家庭でこの豆知識をお役立て頂ければ幸いです。
バリアフリークイズ：調味料容器の工夫
Q: このページの一番上の写真はケチャップとマスタードの容器です。これらの容器は、特にどのような人々に便利でしょうか？
答えと解説
A: 片手が不自由な人、高齢者、一時的に片手しか使えない状況の人に特に便利です。
キユーピー株式会社のHPより引用（https://www.kewpie.com/sustainability/dietary-lifestyle/universal/）
この特殊な容器は、片手で簡単に開封でき、内容物を出すことができます。これにより、以下のような人々が特に恩恵を受けます：
- 障害や怪我により片手の使用が困難な人
- 手の力が弱く、通常の容器を開けるのが困難な高齢者
- 怪我や荷物を持っているなど、一時的に片手しか使えない状況の人
このデザインは、ユニバーサルデザインの優れた例です。特定のグループのニーズに応えつつ、全ての利用者にとって便利な製品となっています。
【新しいイノベーションのヒント】
この調味料容器から学べるイノベーションの視点：
- ユーザー中心設計： 最も困難を抱える利用者のニーズに焦点を当てることで、全ての人にとって使いやすい製品が生まれます。
- シンプルさの追求： 複雑な機構ではなく、シンプルな解決策が多くの場合効果的です。
- 多機能性： 一つの設計で複数の問題（片手での使用、内容物の可視化、使い切りやすさ）を解決しています。
- 両手から片手への転換： 従来両手で行っていた操作を片手でできるようにする視点。これにより、より多くの人が使いやすくなるだけでなく、様々な状況下での使用も容易になります。
これらの原則は、様々な製品やサービスの開発に応用できます。例えば、オフィス用品、家電製品、ソフトウェアのインターフェースなど、幅広い分野でこのアプローチを取り入れることができるでしょう。特に、「両手で使うものを片手でできないか」という視点は、多くの革新的なデザインを生み出す可能性があります。
【職場でのコミュニケーション活用】
この事例を職場でのコミュニケーションに活用する方法：
- 製品開発会議で、「我々の製品にも、この調味料容器のような革新的なバリアフリー要素を取り入れられないだろうか」と問いかける。
- 顧客サービス改善の議論で、「最も困難を抱える顧客のニーズに応えることで、全ての顧客にとってより良いサービスを提供できるのではないか」という視点を提示する。
- 社内のダイバーシティ＆インクルージョン研修で、この容器を具体例として使い、インクルーシブデザインの重要性を説明する。
【お子様とのコミュニケーション活用】
この事例を子どもの教育に活用する方法：
- スーパーマーケットで買い物をする際、様々な容器のデザインを比較し、それぞれの特徴や利点について話し合う。
- 「もし片手が使えなくなったら、日常生活のどんなことが難しくなるだろう」というテーマで、家族で話し合いを持つ。
- 身の回りの物の中で、みんなが使いやすくなるようなアイデアを考える遊びを行う。
これらの活動を通じて、子どもたちの共感力や問題解決能力を育むことができます。
【社会の一員としての役割を果たすためのヒント】
バリアフリー社会の実現に向けた個人の取り組み：
- 日常生活で使用する製品やサービスのバリアフリー性を意識し、改善の余地がある場合は企業にフィードバックを提供する。
- 地域のバリアフリーマップ作成や、アクセシビリティ改善のためのボランティア活動に参加する。
- 職場や地域コミュニティで、バリアフリーやユニバーサルデザインの重要性について啓発活動を行う。
- 障害のある人や高齢者の声に耳を傾け、その経験や洞察を周囲と共有する。
一人ひとりの小さな行動が、より包摂的な社会の実現につながります。
バリアフリー授業・研修
ラハイナーズ合同会社とNPO法人日本障害者アイデア協会は以下のサービスを提供しています。お気軽にお問い合わせ下さい。
◆小中学生向けバリアフリー授業とビジネス研修
- バリアフリーグッズを作ってみよう！
- バリアフリーアイデアを皆で考えよう！
（東京都教育委員会オリンピック・パラリンピック教育支援プログラム採用授業）
→詳細はこちら https://lahainars.com/class/
ビジネス向けのバリアフリー研修も承ります。
注：この記事は正確性よりもバリアフリーに興味を持っていただくことを主目的としているため説明を簡略化しています。正確な情報は国土交通省（日本）や各国専門機関HPで確認して下さい。
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