車椅子が通過する通路には何センチの幅が必要か?

バリアフリー基礎知識

バリアフリー基礎知識 〜通路の幅編〜

今回のテーマは「車椅子が通る際の通路の幅」です。

先日、車椅子が乗り越えることができる段差の限界に関しブログ記事をアップしたが、段差が適切であっても通路に充分な幅がないと車椅子ユーザーは困ってしまいます。

では、通路の幅は何センチメートルにすればよいか、ご存知でしょうか?

答えは「80センチ」です。

東京都のバリアフリー条例でも「ホテルのトイレ・浴室等の出入口の幅は80センチ以上と定められています。

<参考> 東京都「建築物バリアフリー条例」

https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bunyabetsu/machizukuri/bfree/pamphlet.pdf

車椅子を上から見た図

なお、これには諸説あります。例えば、「70センチメートル」でもギリギリ大丈夫という説もありますが、電動車椅子などの大型のものもあるので、これでは少し苦しいと思います。

廊下にコーナーがある場合

また、80センチあれば全部OKという訳ではありません。

例えば、廊下にコーナーがある場合、80センチでは曲がることが難しくなります。

この場合、90センチあればコーナーを曲がることができます。

また、90センチの幅を設けることができない場合は、隈切りを設ける(角を取り除く)ことにより、85センチでも対応可能です。

更に、車椅子を回転させる場合は、最低140センチ四方のエリアが必要になります。

ただ、これらは全て最低ラインであり、広いに越したことはありません。

とは言え、アメリカなどに比べ、我が国の家屋は狭く、そう簡単に広い廊下等を設けることはできない。。。何か良いアイデアがないか?。。。これこそバリアフリーアイデアの出番なのですが、なかなかグッドアイデアがありません(泣)。

グッドアイデアがありましたら是非お知らせ下さい。

以上、車椅子に必要な通路の幅でした。

ご提案

貴社の商品やサービスを、バリアフリー目線で見直してみませんか?
きっと高齢化社会で喜ばれる沢山のアイデアが生まれることでしょう。

当協会では、バリアフリーに関するコンサルティングを行っています。
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