【バリアフリー商品開発 〜キャッシュレス決済・仮想通貨編〜】
記事の概要
・キャッシュレスサービスや仮想通貨が普及し始めている。
・しかし、高齢者などに配慮したバリアフリーキャッシュレスサービスは未だ提供されていない。
・いち早くバリアフリーキャッシュレスサービスを考案すれば、ブルーオーシャン市場を開拓できる。
今回のテーマは「高齢者とキャッシュレス決済・仮想通貨」です。
現在、世界的にキャッシュレス化が進み、我が国でもキャッシュレス社会の実現を目指しています。政府は、2027年までにキャッシュレス決済比率を40%にする目標を掲げています。
そのため、これまでのJR東日本のsuicaや楽天edyなどの電子決済サービスに加え、PAYPAYやLINEPAYなどバーコードを利用した電子決済手段が多数登場しています。また、最近ではFacebookがLibra(リブラ)という仮想通貨の発行を発表して大きなニュースになりました。
しかし、スマートフォンやPCの操作が苦手な人(一部の高齢者など)は、このような社会の大きな流れに取り残されてしまうことが多々あります。
そこで、電子決済におけるバリアフリーアイデアを考える必要があります。
なお、Libraの使用方法は今現在不明なので、ここではPAYPAYなどのバーコード決済をベースに考えます。
バリアフリー目線による商品開発
アイデアの前提として、以下の点が挙げられます。
・スマートフォンやPCを利用しない。
・小さな文字は使用不可。大きな文字にする。
・従来と同じような感覚にする。例えば、従来のお金(紙幣や硬貨)や財布と同じような感覚にする。
この前提を踏まえると、以下のような機器が浮かび上がります。
・極力薄くした板のような形状で、太陽光パネルを備える。
・四隅に指紋認証枠を設ける。
・中央に表示パネルを備える。
・高齢者が指紋認証の枠に指を置くと、大きく残金が表示されると共に、バーコードも表示される。
・そして、従来の財布に入れることができる大きさと薄さ。
バリアフリーはすべての人を幸せにする(ユニバーサルデザイン)
電子決済をバリアフリー目線で見直すとこのような機器が必要になります。技術的にもそれ程難易度は高くない筈で実現は十分可能です。
これを利用すれば、従来と同じ感覚、且つ、指紋認証枠に指を置くだけで、残高照会と支払いができます。
もちろん、支払上限を設けるなど従来の仕組みを利用して安全性を確保する。これなら高齢者のみならず、機械操作が苦手な若い人や、お子さんにも喜ばれます。
バリアフリーはすべての人を幸せにするのです。
バリアフリー目線によるブルーオーシャン戦略
キャッシュレス決済などの新しいサービスは、まずは若い人を対象にスタートします。なので、それを逆手に取り、新サービスが普及した場合に備え、高齢者用のサービスを先回りして考えておけば、先行者利益を享受でき、ブルーオーシャン市場を開拓できます。
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