バリアフリーは皆の暮らしを便利にする
障害者も健常者も皆同じ。障害者は特別な存在ではない。その話をした上で、アイデア考案授業では、バリアフリーの役割を伝えるため「ライターの開発秘話」を児童に伝えます。
ライターの開発秘話
- 昔はライターなど無く、火をおこすにはマッチが必要だった。
- しかし、マッチを擦るには両手が必要で、片手が不自由な人はマッチを擦ることが難しかった。
- そこで、片手で火をおこすことができるライターが開発され、片手が不自由な人の不便は解消された。
- しかし、片手で火をおこすことができるライターは健常者にも便利で、ライターは全世界に広がった。
- 当初、ライターは障害者の暮らしを支えるバリアフリーグッズだったが、皆の暮らしも便利にした。
この話を児童に伝え、
バリアフリーは他人事ではないこと
自分自身の暮らしをも便利にすること
を理解してもらいます。
アイデアは楽しい!
アイデアは楽しい! アイデアを考えることは面白い!
子供達にそう思ってもらうため、授業ではクイズを幾つか出題します。
例えば、トイレのマーク。
日本では下図のようなマークが一般的です。
お馴染みの「男性トイレのマーク」「女性トイレのマーク」なので、どちらが男性用トイレか、どちらが女性トイレかが分かりやすくなっています。
しかし、インドのトイレはもっと工夫されていて「もっと分かりやすくて、誰にでも一目瞭然のバリアフリー仕様」になっています。
さて、インドのトイレはどのようなマークになっているでしょうか?
答えは、下図の通り。
トイレの入口に男性の顔写真と女性の顔写真を大きく貼り付けています。
これなら誰にでも区別できます(視覚障害の人には難しいという一面はありますが…)。
この記事を読んでいる人に伝わるか分からないのですが、この写真をスライドにパッと表示させたとき、教室は「ドッ!」と沸き、大きな笑い声が響きます。
そして、「我々にとって、トイレのマークは”図柄”という固定観念がある。しかし、分かりやすければいいので”図柄”ではなく、”写真”だっていい。自由に楽しく考える方がグッドアイデアが出やすい」と伝えます。
このようにバリアフリーの大切さや、アイデアの楽しさを伝えた後に、実際にバリアフリーアイデアを児童に考えてもらいます。
◆このバリアフリー研修は、障害者理解促進・啓発を行い「心のバリアフリー」を育む授業です。バリアフリー授業のスケジュールやモデルケースについては当協会HPをご覧ください。
◆バリアフリー授業に関するお問い合わせは、本ページの下部にある「問い合わせ」からお願いします。
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