高齢化時代の【おもてなしビジネス】〜お茶の出し方〜

ホスピタリティー

【バリアフリーホスピタリティ 〜湯呑み編〜】

記事の概要

湯呑みをバリアフリー目線で見直せば、意外な欠点が浮かび上がり、そこから高齢化時代にふさわしい「おもてなし術」が生まれる。

・その欠点とは? そのおもてなし術とは?

・高齢化社会にふさわしい「おもてなし術」について考察します。

【バリアフリーホスピタリティ&商品開発】 なぜ、高齢者は湯呑みでお茶を出されると困るのか?
動画解説はコチラ↑

大切なお客様が来社。少しご高齢の方です。

厳選した茶葉でお茶を入れ、完璧な笑顔とマナーでお茶をお出しした。

しかし、お客様はお茶を飲まずに帰ってしまった!

何故でしょう?

ただ単に、喉が渇いていなかっただけなのかもしれません。

でも、もしかしたら【湯呑み】が原因かもしれません。

高齢者や障害者は湯呑みが苦手。重いし熱い。

指を十分に広げられず持ちにくい。

それが原因でお茶に手をつけなかったのかもしれません。

これから本格化する「超」高齢化社会。

心身に何らかの障害を抱える人が来社する機会も急増します。

湯呑みの選択ひとつで、せっかくの高級茶葉やマナーも台無し。大切なお客様に嫌な思いをさせては勿体ないです。

バリアフリーホスピタリティ

こんなときに備えて、お洒落なマグカップを用意しておきましょう。

取っ手の付いた湯呑みにしましょうか?

高齢のお客様には、そんな風に声をかければ喜んで頂けます。

お客様に何かをお出しする時にこれは持ちやすいか?と考えることが、これからの接遇には必要になってきます。

バリアフリーで「おもてなし」。本格化する超高齢化社会において必要なスキルです。

point バリアフリー市場は巨大市場

・超高齢化社会。我が国の高齢者は人口の20%を超える。バリアフリーを意識した「おもてなし術」への需要は極めて大きい。

・高齢者は、我が国の金融資産の70%を保有する富裕者層であり、購入資金を潤沢に保有している優良顧客である。

バリアフリー目線の商品開発ヒント

洋風のマグカップに日本茶を入れる。ミスマッチですよね。でも、和風のお洒落なマグカップって今のところ種類が少ないです。

巨大な市場規模を有するシニアマーケットにおいて、殆ど供給ゼロに近い商品です。

「超」高齢化社会では、和風のお洒落なマグカップが必要とされています。

更には、色々な物に「取っ手をつける」という配慮が必要になります。

Point バリアフリー目線はアイデアの宝庫

・バリアフリー目線(高齢者や障害者の目線)で商品を見直すと、意外な欠点が浮かび上がり、そこから新しいアイデアが生まれる。

・バリアフリー目線で商品やサービスを見直せば、無限にアイデアが湧いてくる。

バリアフリー目線によるブルーオーシャン戦略

湯呑みという商品は巷に溢れ、他社製品と差別化するのは困難です。

しかし、上記のとおり和風柄の湯呑みは、まだ数が少ないです。なので、和風柄のラインナップを揃えて提供すれば、多くの高齢者に喜ばれ支持されます。まさにブルーオーシャン市場です。

介護の現場で

高齢者が多く集まる高齢者デイサービスでもマグカップは人気。

「湯呑みは持ちづらい。マグカップにして。」そう希望する高齢者は多いです。

バリアフリーはすべての人を幸せにする(ユニバーサルデザイン)

私は、特に障害はなく、健康で手のチカラも人並みにあります。

でも実は、私も湯呑みが苦手です。その理由は高齢者と同じ。熱いし、重いし、持ちにくいからです。取っ手の付いた湯呑みでお茶を出してもらえると、やっぱりラクです。

健常者であっても「湯呑みは持ちづらいなぁ。飲みづらいなぁ。」とストレスを感じている人は多いです。

バリアフリーは健常者の暮らしもラクにするのです。

バリアフリー目線の大切さ

手にチカラが入らない高齢者や障害者は湯呑みが苦手。

少し想像力を働かせれば分かることです。でも、実はそれが難しい。

「お茶を出す時は湯呑みを使う」という【固定観念の罠】があるから。

高齢者や障害者の独自の視点は、固定観念の罠を打ち破る意外なことを教えてくれます。それが新しい商品・サービス開発のヒントになるのです。

ご提案

貴社の商品やサービスを、バリアフリー目線で見直してみませんか?
きっと高齢化社会で喜ばれる沢山のアイデアが生まれることでしょう。

当協会では、バリアフリーに関するコンサルティングを行っています。
興味のある方は本ブログの下欄にある「問い合わせ」からお問い合わせください。

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