高齢者が喜ぶ試着室の「おもてなし術」

ホスピタリティー

【バリアフリーホスピタリティ 〜試着室編〜】

記事の概要

試着室を高齢者や障害者が持つバリアフリー目線で見直すと、意外な欠点が浮かび上がる。

・その欠点とは何か?

・高齢化社会に必要とされるお店の在り方について考察します。

今回のテーマは試着室です。

女性の楽しみはショッピング。新しい服を買う際に、あれもこれも試着して自分に似合うかチェックする姿はとても幸せそうです。

そんなときに必要なのが試着室なのですが、一般の試着室をバリアフリー目線で見直すと、1つ困り事があります。さて、その困り事とは何でしょうか?

答えは「車椅子やシルバーカー(手押し車)だと入れない」です。

そもそも試着室は狭いので車椅子やシルバーカーでは入れない。段差があって入ることができない試着室もあります。

バリアフリーホスピタリティ

もし貴方がファッション関係の仕事に携わっているのなら、車椅子用の試着室を用意しましょう。広くて段差がない試着室です。椅子や手すりなども設置すると更に良くなります。

一部の店舗では既に「車椅子やシルバーカーでも入ることができるバリアフリー試着室」が導入されているようですが、まだまだ普及はしていません。

「超」高齢化社会では車椅子やシルバーカーで来店されるお客様が急増します。しかも、高齢者は日本の金融資産の約70%を保有している「お金持ち」です。

ただ単に、「高齢者や障害者に優しい店舗つくり」という話ではなく(もちろん、それがいちばん大事なのですが)、貴方のショップの利益に繋がる話です。

「あのお店にはバリアフリー試着室があるからいいのよ。」などと高齢者の間で口コミが広がる可能性大なのです。

Point バリアフリー市場は巨大市場

・超高齢化社会。我が国の高齢者は人口の20%を超え、アメリカや中国など世界中で高齢者が進んでいる。バリアフリー商品への需要は極めて旺盛。

・高齢者は、我が国の金融資産の70%を保有する富裕者層であり、購入資金を潤沢に保有している優良顧客である。

バリアフリーはすべての人を幸せにする(ユニバーサルデザイン)

試着室が広ければ、お母さんがお子さんの試着を手伝うこともできるので、親子連れにも喜ばれます。身体が大きな人にもいいです。更には、上記のとおり、お店の利益にも貢献します。バリアフリーはすべての人を幸せにするのです。

バリアフリー目線の商品開発ヒントとブルーオーシャン戦略

「超」高齢化社会になると、様々な障害を持った人がお店を訪れます。なので、この際ですから、様々な障害に対応できる「多機能バリアフリー試着室」を開発することが考えられます。例えば、視覚障害の人のために明るさを調節できる機能や、歩行困難者のために杖の置き場を設置するなどアイデアは幾らでも湧いてくるはずです。

バリアフリー目線ですべての商品・サービスを見直せば、無限にアイデアが湧いてきます。

そして、まだ市場に出回ってない「多機能バリアフリー試着室」を開発すれば、他を寄せ付けない独自商品となります。これによりブルーオーシャン市場を開拓できるのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました