【バリアフリーホスピタリティ 〜パック飲料編〜】
今日のテーマはパック飲料に関する「おもてなし術」です。
下の写真のように、小型の牛乳パックのような容器に入ったジュースやミルクが市販されています。
一部のレストランやファーストフードでは、ジュースやミルクを注文すると、このパック飲料が(コップに移し替えることなく)そのまま出てくるところがあります。
ペットボトルは環境問題で今なにかと話題なので、このような紙パックに入ったパック飲料が今後増えるかもしれません。
しかし、このパック飲料をバリアフリー目線でみると、1つ困り事が生じます。さて、その困り事とは何でしょう?
答えは「持ち方が難しい。」です。
これはきっと多くの人が経験したことがあると思いますが、パック飲料の真ん中を持つと、ストローから「ピュッ」とジュースが飛び出てきてしまいます。
そして、服にはジュースやミルクがベットリ。。。
これを一度経験すれば、その後は「パックの角を持つ」という解決策を身に着けますが、知的障害のある人、幼児、記憶力・判断力が衰えた高齢者などは、これを何度も繰り返し、その度に服を汚してしまいます。
バリアフリーホスピタリティ
このパック飲料を扱う飲食店の方は、ジュースやミルクをコップに移し替えて提供しましょう。
大した手間ではない筈です。
それが難しいなら、「パック飲料の角を持って下さい」と一言添えるようにしましょう。
なお、下の写真のようにパック飲料の耳を出して、耳部分を持てばジュースの飛び出しを防止できます。なので、耳を出して提供し「耳部分を持って下さい」と一言添えるのもいいかもしれません。
バリアフリー目線による商品開発ヒント
パック飲料のメーカーは、この「耳部分」の色を派手に目立つようにして、「ここを開いて持って下さい」と注意書きをすれば、他社にはない親切な商品になります。バリアフリー時代に必要とされる着眼点です。
バリアフリーはすべての人を幸せにする(ユニバーサルデザイン)
実は、私も何度かこのミスをして、服を汚しそうになった経験があります。
上記のような「おもてなし術」や「アイデア」は、障害者・高齢者・幼児のみならず大人にも有り難いものとなります。バリアフリーはすべての人を幸せにするのです。
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