【バリアフリー特許の世界 〜色をコントロールするプリンタ〜】
記事の概要
・プリンタを障害者が持つバリアフリー目線で見直すと、意外な欠点が浮かび上がり、そこから新しいアイデアが生まれる。
・その欠点とは? そのアイデアとは?
・バリアフリー時代に必要となるプリンターのアイデアを紹介します。
PCで文章や画像を編集してプリンターで印刷する。
多くの方がこの作業を毎日のように繰り返しています。
プリンターも高性能になり文字や画像などの原稿を鮮明に印刷してくれます。
しかし、元々の原稿が「見づらい、読みにくい」ものだと、どんなに鮮明に印刷できるようになっても、印刷物は「見づらい、読みにくい」ものになってしまいます。
例えばこの文字↓。読みづらいですよね。
健常者にとって読みづらいのであれば、色盲・色弱者にとっては尚更読みづらくなります。
でも、このように加工すれば読みやすくなります↓。
赤と緑に限らず、色の組み合わせ次第で、文字は読みづらくなったり、読みやすくなります(カラーユニバーサルデザイン)。
このような「読みやすくする色の加工処理」を自動的にやってくれる発明が特許出願されています。
特許出願人は株式会社リコー。公開番号は「特開2006-246072」です。
バリアフリーはすべての人を幸せにする(ユニバーサルデザイン)
これは色盲・色弱者に配慮することを目的に発明されたものです。目を患っている高齢者も多数いるので、この技術は障害者や高齢者に必要な技術です。でも上の2つの画像をご覧いただければ、健常者にとっても読みやすくなることが分かると思います。バリアフリーアイデアはすべての人を幸せにするのです。
「色の組み合わせに気をつける」…シニアマーケット・高齢者ビジネス で必要な着眼点です。
バリアフリー目線によるブルーオーシャン戦略
このように、バリアフリー目線に立った商品開発を行えば、他の追随を許さない独創的な「プリンター」のアイデアが生まれます。そこにはブルーオーシャン市場が待っています。
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