【バリアフリー商品開発支援 〜折りたたみベッド編〜】
今回のテーマは「折りたたみベッド」です。
以前、高齢者デイサービスで使用する折りたたみベッドに関するブログ記事を書きました。
デイサービスでは、昼食後折りたたみベッドを広げ、そこで高齢者が昼寝をする。
しかし、折りたたみベッドは座高が低いので高齢者が起き上がることが出来ない。「座高が高い折りたたみベッド」が必要という内容です。
今回は、この問題に対するもう一つのアイデアを紹介します。
先日、ある高齢者が折りたたみベッドから起き上がるのに苦労していました。デイサービスではよく見かける光景です。私はその人の介助に向かいました。その時の会話です。
高齢者 「このベッド、起き上がれなくてホントに困るの。」
私 「ホントに困るよねぇ。座高が高いベッドにすればいいのだけど…」
高齢者 「せめて掴まる棒でもあればいいのに…」
私 「あー、そうだ!」
バリアフリー目線による商品開発ヒント
そうなんです。「掴まる棒」があればいいのです。
もちろん、座高の高い折りたたみベッドが一番良いのですが、それを製造するとコストが高くなり、値段も高額になるでしょう。
そこで、下の写真のように、折りたたみベッドの側面にバー(手摺となる棒)を回転可能に取り付けるのです。
具体的には、下の写真Aのように普段はベッドと平行にバー(黄色で表した棒)が収納されていて、使用する際は写真Bのようにバーが回転して垂直方向に伸びるようにする。
このようにしても立ち上がりには多少苦労しますが、バーが有ると無いとでは大違い。立ち上がりが随分楽になります。
さらに、これなら製造コストもそれ程かかりません。
高齢化社会ではこのような折りたたみベッドが必要とされています。
バリアフリー目線によるブルーオーシャン戦略
起き上がりに便利な手すり付き。
高齢者でもカンタンに起き上がれます。
とアピールすれば、他社にはない唯一無二の商品になり、高齢者施設で喜ばれます。
上記の通り、介護を中心とした高齢者ビジネスの需要は増加する一方。日本のみならずアメリカや中国など世界中で本格的な超高齢化が進みます。まさにブルーオーシャン市場です。
高齢者は常に「掴まる物」を求めている。…シニアマーケット・高齢者ビジネスでは必要な着眼点です。
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