【バリアフリー商品開発支援 〜シャツのボタン編〜】
記事の概要
・シャツのボタンをバリアフリー目線で見直すと、意外な欠点が浮かび上がり、そこから新しいアイデアが生まれる。
・その欠点とは? そのアイデアとは?
・超高齢化社会において必要となるシャツのアイデアについて考察します。
今回のテーマはシャツのボタンです。
どこにでもあるシャツ。
でも、バリアフリー目線で見た場合、このシャツには1つ困り事があります。さて、それはなんでしょう?
◆動画解説は↓(動画の後半でこのテーマを取り上げています)
答えは「知的障害を持つ人や高齢者は、ボタンを掛け違えてはめてしまう」です。
確かに難しいですよね。私もたまに間違えます。
バリアフリーアドバイス
そこで、下のボタンからはめるようにしましょう。上のボタンは見えないので、上から掛け始めるとミスをしやすいのです。一方、下のボタンは良く見えるので、下からボタンをはめていくとミスの確立が減ります。うちの息子も実践していました。
バリアフリー目線による商品開発ヒント
なぜ掛け違いをしてしまうのか?
それはボタンもボタンホールもみな同じ色と形をしているからです。
そこで、各段のボタンとボタンホールの色を変えてみましょう。
こんな感じ↓
これなら
「赤いボタンホールに、赤いボタンをはめる。」
「青いボタンホールに、青いボタンをはめる。」
「黄色いボタンホールに、黄色いボタンをはめる。」
と、掛け違えることがなくなります。
デザインもしっかりと考慮して、各段のボタンとボタンホールとを色違いにすれば、ファッション性あふれる掛け違いのないシャツになります。
更に、以前紹介した肌着の例と同様、「色を変える」という着眼点がバリアフリー市場 ・高齢者ビジネス では必要になります。
バリアフリーはすべての人を幸せにする(ユニバーサルデザイン)
ボタンの掛け違いミスは、障害者だけでなく、高齢者も健常者もやってしまいます。なので、このようなシャツがあれば皆にとって便利です。
また、ボタンの練習を始めた幼児にも役立ちます。
バリアフリー目線から生まれるアイデアはすべての人を幸せにするのです。
バリアフリー目線によるブルーオーシャン戦略
かけ間違いを防止するシャツ。私は見たことがありません。
そこで、「高齢者用シャツ 〜ボタンの掛け違いを防止する特殊構造を採用〜」などとアピールすれば、簡単に他社製品と差別化できます。
特に、高齢者ビジネスの市場規模は大きく、これからアメリカや中国でも高齢化が進み、需要は増加する一方です。まさにブルーオーシャン市場です。
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