【バリアフリー商品開発支援 〜スボン編〜】
今回のテーマは「ズボン」です。
以前、ソファーや折りたたみベッドに関するブログ記事を書きました。
ソファーや折りたたみベッドは座高が低いので、高齢者は立ち上がる際に苦労する、という話です。
自力で立ち上がれない人の場合は、当然介護ヘルパーが介助します。
しかし、太った人や足にチカラが入らない人の場合、介護ヘルパーが脇やお尻を軽く持ち上げる程度では立ち上がることができません。
そこで、下の図のように、介護ヘルパーは高齢者が履いているスボンの後方上端(下の写真の赤い丸の位置)を持ち、「よいしょ!」と引き上げます。その際、余り勢いよく引き上げると、前方に倒れてしまうので、慎重に引き上げます。
しかし、スボンの後方上端を持って引き上げると、スボンが破けてしまう場合があります。折角のスボンが勿体ないですし、派手に破れると高齢者が後方に倒れてしまい危険です。
バリアフリー商品開発のヒント
そこで、下の写真のように、スボンの後方上端近くに介護ヘルパーの手が入る穴をあける。そして、後方から股の部分にかけて布を強化する。
このようにすれば、破れる心配はなく、高齢者を簡単に安全に引き上げることができます。
バリアフリー目線によるブルーオーシャン戦略
太った高齢者は意外と多います。また女性の介護ヘルパーの場合はチカラが男性に比べて弱いですから、これを開発すれば喜んでくれる人は沢山いると思います。
「超」高齢化社会。高齢者は増える一方であり、我が国だけでなくアメリカや中国など世界中で高齢化は進みます。
「立ち上がりに便利な後ろ穴付きスボン」とアピールすれば、他社との差別化を図ることができ、ブルーオーシャン市場を開拓することができます。
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