【一歩足りないバリアフリー 〜洗面台編〜】
記事の概要
・高齢者施設や障害者施設で設置されている洗面台をバリアフリー目線で見直すと、意外な欠点が浮かび上がる。
・その欠点とは?
・高齢者、障害者、介護ヘルパー等の意見をしっかり聞くことの大切さを説明します。
今日のテーマは洗面台です。
社会全体にバリアフリーの意識が浸透し、バリアフリー対応の施設やお店が増えてきました。
写真は車椅子ユーザーに対応したバリアフリー洗面台です。
でも、バリアフリー目線で見た場合、この洗面台は「もう一歩足りないバリアフリー」なのです。さて、どこが一歩足りないのでしょう?ヒントは男性が手で示している場所です。
答えは「排水管に車椅子ユーザーの足が当たってしまい、車椅子ユーザーの手が洗面台に届かない」です。
車椅子にも色々なタイプがあるのですが、車椅子ユーザーの足は意外に前方に延びているのです。なので、中央に排水管があると、足が当たってしまいそれ以上前進できず、屈まないと車椅子ユーザーの手が洗面台に届かないことがあります。
バリアフリー洗面台を設置する際は、排水管に注意が必要なのです。
なお、これならOKです↓
バリアフリーアドバイス
バリアフリー施設を建築する際は、必ず高齢者・障害者・その支援者や介護ヘルパーに意見を聞きましょう。そうすれば、高齢者や障害者も便利に使えますし、設置のやり直しなどのロスを防止できます。
また、足が当たって困るのは洗面台だけではありません。
鉄道の切符販売機、銀行のATM、役場や銀行などの相談コーナーの机、飲み物の自動販売機など、足元を塞いでいるもの意外と多いです。貴社の設備で足元を塞いでいるものはありませんか?一度チェックしましょう。
「足が入る空間を作る」…バリアフリー市場 ・高齢者ビジネス で必要な着眼点です。
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