【バリアフリーホスピタリティ 〜カフェの注文編〜】
記事の概要
・カフェの注文方法をバリアフリー目線で見直すと、意外な欠点が浮かび上がり、そこから新しい「おもてなし術」が生まれる。
・その欠点とは? そのおもてなし術とは?
・超高齢化社会において必要となる「おもてなし術」について考察します。
最近はお洒落なカフェが人気ですね。
歩き疲れた時にカフェに入ってホッとする。コーヒーも美味しいです。
でも、流行りのカフェの注文方法をバリアフリー目線で見ると、1つ困り事があります。さて、その困り事とは何でしょうか?
答えは「サイズが分からない」です。
コーヒーカップの大きさを表すのに「Sサイズ」や「Mサイズ」ならまだ分かるのですが、最近のカフェでは「ショート」とか「トール」とか言います。
「トール」なので大きいサイズかと思いきや「Mサイズ」だったり…大きいサイズのことを「グランデ」とか言うそうです。
ややこしいぃ〜
40代・50代の人でも、このサイズの名称が分からない人がいます。私は50代ですが、私もよく分かりません。なので、高齢者には相当難しいです。
ただ、お店の雰囲気も大切ですから、バリアフリーの観点から「Sサイズ」とか「Mサイズ」など簡単な呼び方に統一すべきだ! と無理な要求もできません。
バリアフリーホスピタリティ
そこで、飲食店では予め実物大のカップを用意すると良いです。
実物のカップを見せて「どのサイズにしましょうか?」と聞けば、誰にも分かります。もう既にこれを実践している店もありますね。
実物大を用意する…バリアフリー市場・高齢者ビジネスでは必要とされる着眼点です。
バリアフリーはすべての人を幸せにする(ユニバーサルデザイン)
先程も書きましたが、新しい「サイズの名称」は40代・50代の人でも分からない人がいるのですから、高齢者の場合は尚更です。
実物大のものを置けば皆に分かりやすくなります。まさにユニバーサルデザイン。
また、カフェにとって大事なのは「サイズが分からなくて狼狽える姿を見られたくない」とか「なんか面倒」という理由でそのお店を敬遠する人がいることです。特に、高齢者は「疲れやすい」「座って休憩したい」という欲求が強いですから、カフェにとって高齢者の来店機会を失うのは勿体無いです。
実物大のものを置けばカフェにも利益があるのです。
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