アイデアを無限に生み出す方法
・新商品を開発したいが、アイデアが見つからない。
・新規事業を立ち上げて成功させたいが、アイデアが見つからない。
そんな方に【アイデアを無限に生み出す方法】をお伝えします。
アイデアは「○○○」から生まれる
アイデアは「困り事」から生まれます。
言われてみれば当然ですが、これを見落としている人が意外なほど多くいます。
様々な人に困り事を聞いて回る。「困り事探し」をすれば、アイデアは次々に湧いてきます。
そんな「困り事探し」のうち、一番効果的なのは
最も困っている人から困り事を聞き出すこと
最も困っている人に焦点を当ててアイデアを考えること
なぜなら、
最も困っている人にとって使いやすい物は、
誰にとっても使いやすい物だからです。
そんな「最も困っている人」に焦点を当てて開発した世界的大ヒット商品の話を紹介します。
ライターは障害者の一言から生まれた
皆さんは、世界的大ヒット商品「ライター」が障害者のひと言から生まれたことをご存知ですか?
私は片手が不自由だからマッチを擦ることができない。
片手で着火できる器具が欲しい。
ライターはもともと障害者のために開発されたバリアフリーグッズだったのです。
障害者にとって便利なものは、誰にも便利。
だからライターは世界中で愛用され、大ヒット商品になり、ライターを開発した会社は膨大な利益を得ました。
ライターの成功例から導かれるバリアフリーの本質
このライターの話は、ただ単に1つの商品の成功事例でしかありません。
しかし、この話を俯瞰して分析すると、バリアフリーの本質が見えてきます。
それはバリアフリーの大きな可能性を示すものです。
- バリアフリーはヒット商品を生みやすい分野
- 超高齢化社会という時流に乗っている
- 競業他社と差別化が容易なブルーオーシャン市場である
- 無限にアイデアを生み出せる宝の山
以下、個別に説明します。
ヒット商品を生みやすい分野
バリアフリーは、高齢者や障害者という「最も困っている人」に焦点を当てて開発するもの。高齢者や障害者に使いやすいものは、皆にも使いやすい。だから売れる。
ライターの成功事例のように、バリアフリー分野(ユニバーサルデザイン)はヒット商品を生み出しやすい分野なのです。
「超」高齢化社会という時流
バリアフリーを必要とするのは高齢者や障害者。特に、高齢者を対象とするシニアマーケットは、保有資産の面でも、人口比率の面でも、巨大な市場となっています。
以下、シニアマーケットの市場規模を実際の数字で考察します。
(1)高齢者はお金持ち
我が国の全金融資産のうち70%を60歳以上の人が保有しています。
60歳代の人を高齢者と言っていいのか分かりませんが、何れにせよ「バリアフリーが必要な人」、或いはこれから必要になる「バリアフリー予備軍」の人達は膨大な資産を持っています。シニアマーケット・高齢者ビジネスは極めて大きな市場規模を有しています。
日銀の資産循環統計によると2017年の個人金融資産は1800兆円を超え、過去最高を更新した。アベノミクスで株価が上がったせいばかりではない。資金自体も積みあがっているのだ。
参考サイト:
そして保有分布は高齢者に偏り、全金融資産のうち7割を60歳以上の高齢者が握っている。1人当たり保有額は30代の平均が 595.8万円、40代でも929.6万円なのに対し、60代は 2133.1万円、70代でも 2071.9万円に達する。
【ジジババ富裕層の財布が経済を活性化「パラサイト消費」とは】より抜粋
https://zuuonline.com/archives/186999
(2)需要は巨大
我が国の全人口のうち、70歳以上の高齢者は約20%、障害者は約6%。
4人に1人が、バリアフリーを必要としている、或いはバリアフリー予備軍です。
その需要は巨大です。
(3)世界中で必要とされるバリアフリー
高齢化が進むのは我が国だけではありません。アメリカや中国をはじめとする世界各国が日本の後を追うように高齢化社会に突入します。
日本でいち早くバリアフリーに取り組めば、世界各国で先行者利益を享受できます。
(4)バリアフリーは国策産業
2016年に障害者差別解消法が施行され、企業・団体は障害のある人に対し「合理的配慮」を提供することが義務付けられました。
合理的配慮の内容は、今のところ「筆談での対応」や「漢字に読み仮名を付ける」などの基本的な配慮に止まっていますが、今後は配慮の範囲が拡大することが予想されます。
すなわち、国策としてバリアフリーが促進されるようになり、バリアフリー商品への需要は益々大きくなるのです。
ブルーオーシャン市場
最近では車椅子用スロープや点字ブロックの設置など、バリアフリー設備が増えてきました。
しかし、これらは高齢者や障害者の生活のほんの一部をカバーしただけの「はじめの一歩」にすぎません。
高齢者や障害者の生活の奥深くまで入り込んだバリアフリー商品はまだ殆どありません。
例えば、パスタ、弁当、洗濯機の操作ボタン、応接室のソファー、接遇、料理の注文方法など、バリアフリー目線で見直す必要のある商品やサービスは、数え上げれば切りがありません。
そして、それらバリアフリーに特化した商品は、競業他社の商品との差別化が容易。
上記の通り、高齢者や障害者の生活の奥深くまで入り込んだバリアフリー商品はまだ殆ど無いからであり、更にバリアフリー商品に関するアイデアは極端な供給不足だからです(バリアフリーアイデアの供給不足についてはこちらのブログ記事を御覧ください)。
バリアフリー産業は、稀に見るブルーオーシャン市場なのです。
無限にアイデアを生み出せる宝の山
アイデアは「困り事」から生まれます。そして、高齢者や障害者の周囲は「困り事」だらけ。
ライターの事例だけでなく、全ての商品・サービスを、バリアフリー目線(高齢者目線・障害者目線)で見直せば、無限に「困り事」が発見できます。高齢者や障害者は「思いもよらない所」で困っています。
「バリアフリー目線」は無限にアイデアを生み出す源泉であり、宝の山なのです。
本ブログの特徴
本ブログでは、そのような「思いもよらない困り事」と「そこから生まれる新しいアイデア」の数々を紹介します。
また、本ブログは、ただ単に社会正義のためにバリアフリーの必要性を説くのではなく、「利益に繋がる」ことを重視します。
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